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木型職人 森下氏にインタビューしました

2017.09.20.水

The Shoemaker’s Class の特別講師を務める森下清志氏は神戸で木型職人として40年以上も働き、現在は独立し個人の靴工房を相手にも木型を製作しています。そんな木型職人の森下氏にインタビューさせていただきました。

 

 

木型職人の道を歩まれるきっかけを教えてください。

「20歳の頃、暴走族とかやってて手のつけられない不良だったんですよ。それを見かねた親戚がうちの会社で働け、と言ってくれて、そこがたまたま木型屋で。その頃はやりたいことが見つかるまでの「つなぎ」くらいにしか考えてなかったな。でもなんとなく何年か働いていくうちにのめり込んでいった感じだね。」

 

なるほど。。。すごい経歴ですね(汗)その豪快なキャラクターはその辺からきてるのかもしれませんね(笑)その木型の会社ではどのようなことをされていましたか?

「一般靴メーカーの木型を機械を使って生産する通常業務の他に、オーダーのお客さんの木型を作ってましたね。仕事を始めてからだいたい8~10年くらいたったあたりかな。知り合いづてにオーダー靴のための木型を作るようになって、それは普段の仕事と違って毎回違うから日々勉強で面白かったね。」

その流れで現在の森下さんの活動に繋がってるんですね。現在のように木型作りを指導するようになったのはどうしてですか?

「だいたい5年くらい前からですね。教えることが好きだし、楽しいからかな。それと自分の技やノウハウを途切れさせたくない、という思いが強いかな。今も娘に手伝ってもらって教科書を作ってるんだけど、いや~難しいですね、教えるのは。もっともっと私も勉強をして、教科書も充実させて教えていきたいね。やりがいあります!」

 

40年以上のキャリアがあっても勉強なんですね。私たちも見習わないといけません!それでは最後に、これから靴作り、そして木型作りを学ぼうとしている方々へコメントをお願いします。

「プロを目指すでも、趣味でも、本気になってくれる熱い人、大歓迎です。そしてさらに言えば売れる作家になってほしい!」

                             ーーーありがとうございました。

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国内の靴生産量の減少、中国台湾をはじめとした海外における木型生産の増加が原因となり、元より少なかった木型職人が現在に至っては数える程までに減少してしまっています。近い将来には途絶えてしまうだろう木型職人の技術を、森下氏は技の伝承 を信念にThe Shoemaker’s Classで指導していただいています。