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イタリアで奮闘する卒業生

2021.03.27.土

 

こんにちは。講師でTHE SHOEMAKER’S CLASS代表の三澤です。今回は靴職人として活躍中の卒業生の一人を紹介します。

 

卒業生の中で初めてイタリアへ渡ったヒダさんは現在もイタリアで靴作りを続けています。もう既に2年間になりますが様々な経験、苦労をされているようです。特にこのコロナの影響下での靴作りは本当に大変だろうと思います。彼がイタリアで靴作り生活を続けていられるのは、周りの人に可愛がられているからでしょう。

 

 

彼が私たちの靴教室へ入学した頃、正直私は心配していました。靴作りにおいて熱い思い、一生懸命な人ではありますが、作業が遅く、仕上がりも綺麗ではありませんでした。私はこれまでに国内外で500名くらいの生徒に指導したり関わってきたので、生徒を見る目はあるつもりでした。

しかし、彼は本当に靴が好きで、周りがちょっとひくくらい(笑)のモチベーションを持っていました。そして私からの厳しい指導や評価に対し、しっかり落ち込み、そしてそれをバネにさらにモチベーションを上げていきます。

その結果、卒業の時期には驚くほどのクオリティの靴を完成させました。彼の人間性がにじみ出る「イイ靴」でした。彼によって、私の靴作りの指導者としての考え方、価値観が変化しました。

 

 

ヒダさんは不器用な性格の方ですが、きっとイイ靴職人になると思います。

三澤

 

東京の靴作り学校、教室 THE SHOEMAKER’S CLASS(シューメーカーズクラス)